
歴史情緒あふれる枚方宿と
七夕伝説のふるさとへ
大阪府の北東部に位置する枚方市・交野市。
これを「ひらかた(枚方)」「かたの(交野)」とすんなり読める方はかなりの大阪通。
ともに先史から続く歴史のあるエリアで、今も街なかには江戸時代に東海道の宿場町として栄えた枚方宿の面影が、
そして生駒山系の麓にある里山にはロマンチックな星伝説が残ります。
地図で見るとよくわかりますが、同エリアは大阪・京都・奈良の三都市を結んだトライアングルのちょうど真ん中という、
何やら摩訶不思議なパワーを秘めた場所にあり、訪れるたびに発見がある。じつは、そんな感動体験の宝庫なんです。
歴史散策
宿場町の面影と自然の中に息づく歴史
枚方は、戦国時代は寺内町として自治が行われ、江戸時代には東海道56番目の宿場町として、さらに大坂と京都を結ぶ淀川三十石船の中継港として大いに栄えました。今ではその面影を残しながら、お洒落な町家カフェなども増え、訪れる人々に癒しと安らぎを与えてくれます。
街道沿いのランドマークとなるのが「市立枚方宿鍵屋資料館」。江戸時代は三十石船の船待ちの宿、その後、近代では料亭旅館を営んでいた「鍵屋」の建物を活用しており、枚方宿の歴史と宿場町ならではのおもてなし文化が学べる人気スポットです。鍵屋資料館では伝統・文化にちなんだイベントを開催、また旧街道沿いでは毎月第2日曜日に、かつての賑わいを彷彿とさせる手作り・こだわりの市「枚方宿くらわんか五六市」が開催され、多くのお客様が訪れるそう。他にも、春と秋の期間限定で船旅が楽しめる「淀川舟運」や、9月には「水都くらわんか花火大会」が行われるので、それをお目当てに訪れてみてもいいかも。
一方、枚方市の東部、通称「奥ひら」と呼ばれるエリアは、日本の原風景ともいえる里山が広がります。大和地方の文化が色濃く残る大和棟造りの民家や、江戸時代の貴重な鋳物工場跡(旧田中家鋳物民俗資料館)などのスポットが点在し、また一帯は、本能寺の変で織田信長が討たれた際、徳川家康が明智光秀の追手から逃れた「伊賀越え」ルートにもあたるのだそう。豊かな自然の中を散策しながら歴史ロマンに浸ってみるのもいいでしょう。
神話・自然
ロマンチックな星伝説に彩られたまち
枚方・交野は、その昔「交野ヶ原」と呼ばれ、平安貴族を魅了した景勝地。彼らの雅な感性から、この一帯を流れる天野川を天上の「天の川」になぞらえて数多くの歌が詠まれました。特に、交野エリアは日本の七夕伝説ゆかりの地としても知られており、星にまつわる伝説が今も受け継がれています。
その代表が、七夕伝説のヒロイン・織姫をまつる機物(はたもの)神社、そして弘法大師にまつわる降星伝説が残る星田妙見宮。交野市にあるこの2つの神社では、毎年7月6日・7日に七夕祭りが盛大に行われます。たくさんの短冊を携えた笹飾りが境内に立ち並ぶ光景は、まさに圧巻です。
また、毎年7月末の土曜には、多くの地域・団体が尽力し作り上げる「天の川七夕まつり」が開催され、およそ3,000個のガラスキャンドル、300本もの行灯が天野川沿いの水辺プラザを幻想的に彩り、市内外から多くの人が訪れます。
さらに、会場の一つでもある「星の里いわふね」では、プラネタリウムが楽しめます。
天野川上流には、物部氏の祖神であるニギハヤヒノミコトの天孫降臨伝説が伝わる磐船神社が。ご神体は、同神が乗って天降ったとされる「天の磐船(あめのいわふね)」の巨岩。修験道の修行場である岩窟が境内にあり、一般の方も「岩窟めぐり」が可能。巨石が織りなす迫力に圧倒され、まさに神秘的な体験ができるパワースポットです。
星にまつわるスポットは他にも。磐船神社のほど近くにある「大阪府民の森 ほしだ園地」の吊り橋は「星のブランコ」と呼ばれ、全長280m、人道吊り橋としては全国屈指の規模です。ブランコといっても盛大に揺れたりはしませんのでご安心を。ハイキングコースとしては抜群で、新緑や紅葉など季節ごとの景色が満喫できます。
神話や伝承は各地にあれど、星にまつわる物語がこれほどまでに凝縮されたエリアはそうありません。ロマンチックな星降る里、ぜひ大切な人と足を運んではいかがでしょうか。
体験
美しい里山の風景の中で楽しめる収穫体験
暑さが増す真夏の頃、奥ひらでは青々と実るホップを手で摘み取る収穫体験ができます。収穫したホップを、大人はビールに、子どもは炭酸に入れて乾杯。なかなか触れる機会のないホップの柔らかな手触りや香りなどが楽しめたり、ホップを蒸留・気化させてエキスにする実験などにも参加できたり、まさにホップずくめの一日が過ごせます。
交野市には大阪府の北東部では唯一となるクラフトビール醸造所があり、こちらでもホップの収穫体験や市内特産品とコラボしたさまざまな味のクラフトビールが楽しめます。
他にも、枚方市ではすもも、交野市では神宮寺ぶどうやみかんなど、特産品の収穫体験が目白押し。甘くて美味しい採りたて果物を食しつつ、地元の方と交流しながら、大阪とは思えない里山でのひと時を楽しみ尽くしましょう。
そうそう、ご存じでしたか?交野市は、大阪府では珍しく、日本酒の酒蔵が2軒もあります。2024年に大阪府内初の、乾杯条例が交野市で制定されました。この2つの酒蔵では、それぞれ個性的なお酒を造っていますので、酒蔵見学ツアーや試飲会などに参加して、日本酒の世界を広げてみるのもいいですね。当モールでは、知る人ぞ知る山野酒造の銘酒「片野桜」の純米大吟醸を取り扱っているので、ちょっといい日本酒をお探しの方はぜひ。
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グルメ
皆さん「くらわんか?」ユニークな名産品が目白押し
枚方市の名物といえばやっぱり「すもも」。新商品の開発にも意欲的で、市と地元の大学がコラボした「すももちゃんサイダー」は、一口飲めば甘酸っぱい自然な風味が広がります。さらに市内の洋菓子店ともコラボした「すももバウム」が特産品として新たに仲間入り。気になる方は、市中心部の商業施設「枚方モール」へ。
江戸時代にくらわんか舟で売られていた「くらわんか餅」や「ごんぼ汁」を再現したお菓子や料理も人気。くらわんか舟というのは、淀川を行き来する三十石舟の客に対して「くらわんか(食わんか)」と食べ物を売っていた舟のこと。売り子と客の丁々発止のやり取りを想像しながら食べると、より一層美味しいかも。
ビール党の方は、収穫体験でもおすすめした奥ひらのホップを使ったクラフトビールもお見逃しなく。奥ひらの幼竹から作った「枚方メンマ」は、ホップに続くヒット商品の予感です。
交野市では、地元産の良品を交野ブランド「カタノのチカラ」に認定しており、メディアでよく紹介される「茨木養蜂園はちみつ」や、地酒の酒粕を使用した「星の白あんぱん」、鮮やかなルビー色の皮を持つジャガイモ「かたのルビー」は、交野市内の多くの農家さんが作っておられて人気を得ています。また夏には、神宮寺のぶどうを楽しもうと市内外から多くのお客様が来訪されており、ご家族やご友人に一味違ったお土産をお考えの方におすすめです。
ちなみに、「カタノのチカラ」認定の「神宮寺ぶどうビネガー・シロップ」は当モールにも出品されています。交野市で国産素材を贅沢に使い、うま味調味料・保存料不使用で作られる生ぎょうざも人気の逸品。ぜひご賞味ください。
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