
圧倒的な自然と神々が宿る
聖地・紀南で規格外の体験を
和歌山県の紀伊半島南部、6市町村からなる「紀南(きなん)」エリアは、雄大な海と深い山々に抱かれた大自然と神々への信仰が交わる壮大かつ荘厳な場所です。
海に突き出す奇岩群・橋杭岩をはじめ人智を超えたスケールとパワーを示す名勝の数々。
古来より厚い信仰を集め、世界遺産にも登録された「熊野三山」。
さらに歴史ある名湯・南紀勝浦温泉、紀南に息づく捕鯨文化、生まぐろやサンマ、カツオなどの新鮮な海の幸に、ユニークな郷土料理と、旅の魅力もたっぷり。
大阪方面からのアクセスは、海沿いを走るJR紀勢本線(きのくに線)が便利。車窓からの絶景も併せて、紀南でケタ違いの感動に出合ってみませんか。
自然体験
地球そのものを感じる、ダイナミックな「地質遺産」
紀南の大自然は、地球が約46億年かけて形成した大地の物語を今に残す「地質遺産」として、保全と価値の活用が推進されている「南紀熊野ジオパーク」に認定されています。その代表的存在は串本町の「橋杭岩」。最大で10mに達する岩が40体以上、約850mに渡って橋の杭のように並び立つ絶景で、干潮時には岩の近くまで歩いて行けます。アクティブ派は満潮時に、ボードに立ち乗りしてパドルで漕ぐSUP(サップ)やシーカヤックで橋杭岩の周りをぐるりと巡ってみても。陸上からは見えない岩の“裏側”から、海と奇岩、紀南の山々が一つになった雄大な景色は感動、間違いなしです。
奇岩といえば、古座川町の「一枚岩」も必見です。高さ100m、幅500mという、視界に収まらないほどの超ビッグサイズですが正真正銘の一枚モノ。古座川の流れが緩やかな時はタイヤチューブの浮き輪やカヌーで大接近を試みましょう。対岸の河川敷にある「道の駅一枚岩monolith(モノリス)」では一枚岩を仰ぎ見ながら買い物や食事を楽しむことも。
渓谷に連なる岩を眺めながらゆったり清流を進めば、異世界に迷い込んだような感覚に。
紀南を語る上で忘れてはならないのが「鯨」。江戸時代発祥の古式捕鯨をはじめ、太地町を含むエリアの4市町が今に伝える捕鯨文化のストーリーは、文化庁の日本遺産「鯨とともに生きる」として認定されています。全国でも希な鯨類に特化した「太地町立くじらの博物館」では、捕鯨に関する貴重な資料の展示のほか、クジラとイルカのショーもお見逃しなく。太地町の森浦湾内では、SUPやカヤックに乗って間近で鯨類とふれ合うこともできます。
歴史・史跡
世界遺産の熊野三山を巡って、ありがたい御利益を
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」にも登録されている、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社、那智山青岸渡寺の三社一寺からなる「熊野三山」。熊野三山を回れば誰もが安寧を得られるとされ、いにしえより時の天皇や武将、庶民までがこぞって訪れ、熊野道や参道に連なる姿は「蟻の熊野詣」と例えられました。熊野速玉大社は“前世の罪を清める”、熊野那智大社は“現世の縁を結ぶ”、熊野本宮大社は“来世を救済する”とされるので、できれば一度に参拝しましょう。
落差133m と日本一の「那智の滝」は熊野那智大社の別宮 飛瀧神社の御神体。那智川の水が断崖絶壁からしぶきをあげて流れ落ちる姿は、とても神秘的。滝のすぐ近くにある拝所舞台へ上がり、水の轟音と水しぶきに包まれながら、御利益や大自然の息吹を感じてみては。
境内の三重塔は那智の滝とのコラボーションが美しく、登ると滝の上部を見ることもできます。
また那智といえば那智黒。ご当地の有名な産品ですが、当モールでも取り扱っています。
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熊野本宮大社は檜皮葺屋根が古式ゆかしい雰囲気を醸す神社。神武天皇の東征の際、熊野から大和への山道を誘ったという神様の使い、三本足の「八咫烏(ヤタガラス)」がシンボル的存在です。境内にはこの八咫烏をあしらった黒い郵便ポスト が設置されているので、旅の思い出を綴った手紙やハガキを投函してみては。
また、旧社地「大斎原(おおゆのはら)」には日本一の高さを誇る大鳥居が建立しています。神が舞い降りたという大斎原は、近年ではパワースポットとして人気を集めています。
温泉
南紀勝浦温泉を筆頭に、本当は秘密にしたい名湯がずらり
自然体験や熊野三山巡りの後は、旅の疲れを癒せる温泉へ。紀南の温泉の代表格は、平安時代から熊野詣の参拝客をもてなす湯場として栄えてきた「南紀勝浦温泉」。お湯はアルカリ度が高く、とろみがあって湯上がりの肌はすべすべ。海を望む絶景露天風呂や探検気分も味わえる洞窟風呂など趣向を凝らしたお風呂を持つホテルや旅館が多く、施設によっては日帰り入浴が可能です。
エリア一帯には他にも「いい湯」がずらり。1970年代の道路工事で突如湧き出た古座川町の「美女湯温泉」、本州最南端の串本町の「サンゴの湯」、湧き出たままの乳白色の湯を楽しめる新宮市の「雲取温泉」など数え切れないほどあるので、紀南の湯巡りプランもいかがですか。
石造りの露天風呂は山からの風が心地よく、昼は北山村の渓谷美を、夜は満点の星空を満喫できる贅沢さです。
グルメ
紀南の自然に育まれた海の幸、山の幸を心ゆくまで
海沿いのこのエリアが、豊富な海の幸に恵まれていることは言わずもがな。なかでも那智勝浦町は「はえ縄漁法」による生まぐろの水揚げ量が日本一。紀伊勝浦駅周辺には、朝に水揚げされたばかりの新鮮な生まぐろを提供する飲食店が並んでいるので、ぜひご賞味あれ。朝獲れまぐろは身が鮮やかなピンク色で、食感はもちもち、噛むほどに広がる甘さと旨みに思わず唸ってしまいます。生まぐろのセルフ販売所も点在しているので、お土産にどうぞ。
体を傷つけないように丁寧に釣り上げる、串本町発祥のケンケン漁による「しょらさん鰹」も名物の一つ。しょらさんは“愛しい人”を意味する方言で、その名の通り大切に扱われたカツオは身まで美しく、味も抜群です。
最近口にする機会が少なくなった、クジラ料理をいただけるのも紀南ならでは。クジラは低カロリー、低脂肪、高タンパクと、健康を気遣う世代にはうれしい食材。とろける旨さで満足度も十分です。
熊野三山参拝のお弁当には、獲れたてを酢で締めて使う「サンマ寿司」や、目を見開くほど大きな口で食べることから名付けられた、高菜の葉で包んだ「めはり寿司」を。
山の幸が楽しめるのも紀南エリアの魅力。古座川町で提供される鹿肉や猪肉のジビエ料理は、臭みがなく、初めての方でもおいしく食べられます。また “幻の柑橘”とも呼ばれる北山村の特産物「じゃばら」は、強めの苦味と酸味が特長。生まぐろやクジラなどを食べる際にも好相性です。
紀南グルメは当モールにも数多く出品されているので、ぜひご覧ください。
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