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~ 地域産品のふるさとを知る ~
和歌山 日高

絶景と伝説。
和食の源流に名産の数々。
何度も訪れたい
旅の醍醐味の宝庫

和歌山県 / 日高
2026.08.99

和歌山県のほぼ中央、紀伊水道に面した日高エリア。
御坊市、美浜町、日高町、由良町、印南町、みなべ町、日高川町の1市6町からなる海と山の郷です。
「日本のエーゲ海」と称される白崎海岸、安珍清姫伝説の道成寺(どうじょうじ)、
日本一短いローカル私鉄・紀州鉄道が走るノスタルジックな寺内町(じないまち)、熊野古道紀伊路など、
物語豊かな風景が幾重にも連なり、幻の高級魚・クエや南高梅といったうまいものもいっぱい。

和歌山の玄関口・和歌山駅から「特急くろしお」で約45分。
大阪方面からも思い立ったらすぐに行くことができる距離です。
リゾート王国・和歌山にあって、意外に知られていない魅力にあふれ、きっと何度でも足を運びたくなるはずです。

本記事でわかること
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絶景・自然
青く、白く、赤く
彩り豊かな山海の芸術

日高エリアの自然でまずおすすめしたいのは海の絶景です。由良町の白崎海岸は、真っ白な石灰岩とコバルトブルーの海のコントラストから「日本のエーゲ海」と呼ばれる景勝地。

白崎海洋公園/展望台

白い岩にぐるりと囲まれた「白崎海洋公園」は、圧倒的な異世界感で和歌山にいることを思わず疑ってしまうほど。クルージングで海上から鑑賞するのもおすすめです。

煙樹ヶ浜

美浜町の煙樹ヶ浜は幅約500m、全長約4.5kmにも及ぶ大松林があり、こちらは青と緑のコントラストが見事。大松林は夏でも木陰と潮風で快適に散策が楽しめ、夜は満天の星も堪能できます。
また、みなべ町の千里の浜は、海も砂浜も美しく、アカウミガメが産卵に訪れるほど。熊野古道紀伊路で唯一、砂浜を歩くコースでもあります。

千里の浜

これら日高エリアの海は、西向きに開けているので、彼方に沈む夕日が空と海を茜色に染めていく光景は、旅の忘れられない思い出になるでしょう。

南部梅林

さらに、日高エリアは“山”も負けてはいません。梅の産地・みなべ町に広がる南部梅林は、日本最大級の規模。満開時には「一目百万、香り十里」と称されるほど、梅の白い花が山一面に広がります。

藤棚ロード

日本屈指の長さを誇る日高川町の藤棚ロードも、4月中旬から5月初旬の見頃に訪れたいところ。約1.6kmにわたって紫色の花房が頭上を彩り、まるで花のトンネルを歩いているような気分を味わえます。
この藤棚ロードと併せて立ち寄りたいのが椿山ダム湖畔の「ヤッホーポイント」。山へ向かって「ヤッホー」と声を放てば、驚くほど澄んだ山彦が返ってきますよ。

日高町の西山は標高約328mと低山登山にうってつけ。
山頂にはピクニック緑地が広がり、煙樹ヶ浜から淡路島、四国まで見渡せます。
秋頃には数千キロを旅するめずらしい蝶・アサギマダラが飛来。
のどかな自然の風景の中に、突如巨大なカエルが!印南町の「かえる橋」はユーモラスな映えスポット。

歴史・伝統
今に息づく悲恋の伝説と
深い信仰、歴史を辿って

日高エリアには、長く語り継がれる物語があります。それが「安珍清姫伝説」です。
熊野詣へ向かう途中の僧・安珍と恋に落ちた庄屋の一人娘・清姫。二人は再会を誓いますが、安珍は約束を破り、清姫のもとには戻りませんでした。裏切られた悲しみは激しい執念となり、ついには大蛇と化す清姫。帰路につく安珍を真っ赤な炎を吐きながら猛追します。万事休すの安珍は命からがら寺の鐘の中へ。身を潜め、助かったと思ったのもつかの間、大蛇清姫によって寺の鐘ごと焼かれてしまいました。

安珍の鎮魂祭「道成寺会式」

この壮絶な物語の舞台となったのが日高川町の道成寺。大宝元(701)年創建の和歌山県最古の寺院です。 安珍清姫伝説は歌舞伎の名作「娘道成寺」となり、大ヒットした映画『国宝』にも登場。また、道成寺は桜の名所としても知られており、例年多くの参拝客で賑わいます。

安珍清姫伝説は道成寺住職による名物「絵とき説法」で楽しむのも一興。

さて、安珍が身を隠した釣り鐘。今は香ばしく焼き上げた名物「つりがねまんじゅう」に変身しました。当モールでも購入可能なので、悲しい恋に思いをはせながら、甘いおいしさを味わってみて。

熊野古道(鹿ヶ瀬峠の石畳、千里の浜)

日高エリアは、京都・大阪方面から熊野三山をめざすための熊野古道紀伊路が通り、皇族から庶民までいにしえから多く巡礼者が行き交ってきました。この紀伊路の中で最大の難所とされる鹿ヶ瀬峠には、503mにも及ぶ熊野古道の中で現存する最長の石畳が残っています。さらに熊野古道紀伊路で唯一となる海辺の道・千里の浜などもあり、海あり山ありの変化に富んでいることが特長。厳しくも多彩な表情で、今も巡礼者を迎えています。

紀州鉄道/寺内町の町並み

御坊市には、JRきのくに線・御坊駅から西御坊駅まで2.7kmという日本一短い私鉄・紀州鉄道がのんびりと走っています。終点・西御坊駅を降りたところにある寺内町は、室町時代から続く町並みが残り、情緒たっぷり。小さな列車でのタイムスリップも楽しめます。

食文化
醤油、かつお節、梅干し
和食の源流は日高にあり

ユネスコ無形文化遺産として登録された「和食;日本人の伝統的な食文化」。そんな世界が認める和食の原点が日高エリアにあることをご存知でしょうか。 その一つが和食の要である「醤油」。鎌倉時代、由良町にある興国寺の僧・覚心が中国での修行時代に学んだ金山寺味噌づくりを始めました。熟成が終わって味噌を取り出した後、仕込み樽の底にたまった液体がもったいないと料理に使ってみたところ、深い味わいにびっくり。この「たまり」が醤油に発展したと伝えられています。

興国寺/印南町漁民顕彰碑

もう一つ、和食のベースとなる「かつお節」は、印南町の漁師・角屋甚太郎が考案。釣り上げた鰹を日持ちさせたい思いから試行錯誤を重ねた末に“鰹を燻す”現在のかつお節の原型を完成させたといわれています。印南町では語り部と甚太郎ゆかりの地を歩くツアーを適宜開催。また、甚太郎の子孫は醤油の蔵を営んでおり、かつお節を使っただし醤油も販売しています。

南高梅

梅干しも和食に欠かせない一品。中でも梅の最高級品とされる「南高梅」は、昭和25年から5年間の歳月を費やして行われた梅の選定調査で、「高田梅」が最優良品種に選定され、その調査研究に深く関わった南部高等学校園芸科の生徒に敬意を表し、「南高」と命名されました。町にある紀州梅干館や梅製品の工房などでは梅干しや梅酒、梅ジュースづくりの体験が可能。梅を通じて和食文化の伝統に触れることができます。

なお、当モールでは、ハローキティとコラボした可愛い「紀州南高梅はちみつうめ」が出品されているのでお見逃しなく。

グルメ
自然が育てた幻の逸品も
個性豊かなグルメも堪能

「和食のふるさと」と言っても過言ではない日高エリアは、おいしいものに満ちあふれています。
その代表は、紀伊水道の速い潮流が育てた幻の高級魚・クエ。弾力のある白身と上品な旨みは「他の魚はクエん」と言わしめるほど。まずは「鍋」でいただいてみましょう。また、黒潮育ちのハモ、清流・日高川で獲れるアユなど、海、川を問わず、魚種も料理も枚挙にいとまがありません。

季節の果実と南高梅酒

和歌山県は言わずと知れた日本屈指のフルーツ王国。日高エリアもご多分に漏れずメロンや小玉スイカなど、季節ごとに色も味もとりどりの果実がずらり。冬から初夏にかけてはイチゴ狩りも楽しめます。先にも取り上げた南高梅は、料理にスイーツ、ジュースやアルコールまでバラエティ豊か。現地でいただくもよし、お土産にするもよしです。

せち焼き

日高エリアではなぜか“混ぜる”がキーワードの個性的なご当地グルメが勢ぞろい。まず、御坊市の名物「せち焼き」は、“無茶苦茶にする”を意味する当地の方言「せちがう」から名付けられたもの。麺と卵を豪快に混ぜ合わせてお好み焼きのように焼き上げる素朴なおいしさで、地元民のソウルフードになっています。

かきまでご飯

「かきまでごはん」は、白飯に醤油などで炊き合わせたサバや野菜を混ぜ込む郷土料理。「かきまぜ」ではなく、「ザ行」の発音が「ダ行」に変化する和歌山特有の方言から「かきまで」になったとか。家庭ごとに受け継がれる味があり、ほっこり懐かしい温もりを感じます。かきまでごはんをご家庭で簡単に食べられる『かきまでご飯の素』も販売されています。

由良ちゃんぽん

もう一つ、忘れてならない混ぜ系グルメが「由良ちゃんぽん」。地元の食事処が発祥とされ、魚介系の醤油ラーメンに海鮮と野菜がたっぷり入った熱々あんかけスープがとろり。具材たっぷりで麺になかなか辿り着けない幸せを噛みしめつつ、そのうまさの虜になること間違いなしです。

海あり、山あり、歴史あり。うまいものも盛りだくさんの和歌山・日高エリア。今度のお休みにぜひ出かけてみませんか。

写真提供・取材協力:日高振興局、御坊市、美浜町、日高町、由良町、印南町、みなべ町、日高川町

ご覧いただき
ありがとうございました!

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